松濤美術館

昨年、松濤美術館の白井晟一展に行ってきました。
この美術館は25年ぶりです。
白井晟一は建築を志す者には知らないといけない建築家なのですが、僕はあまり詳しくは分かっていなかったので、展覧会があると知り改めていい機会と思い見に行ってきました。

僕の中では白井晟一はスカルパ(建築をしている人しか分からないと思いますが、イタリアのこれまた超有名な建築家です)と同じ匂いのする建築家だと思っています。

一番印象に残ったのは原爆堂。
その模型がおいてありました。

実現する事はなかったですが、70年近く前に考えられた計画。

初めてその模型を見て凄さが分かりました。
ブーメランの形をしたエントランスがあり(そのフォルムの美しさにも驚きましたが)その水面の向こうに水に浮かぶように建つ原爆堂。
この四角い形のした原爆堂に行くには水面の下に設けた地下の通路を通ってそこにたどり着くという劇的なアプローチと発想。
鎮魂の祈りを込めた想いがこの形に行き着いたんだろうなと感激した展覧会でした。