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景色をつくる

建物を考える時まず土地のまわりを考えます。

内部に心地良い風景を生み出せるようどんな光や景色を取り込み、どこを閉ざすか。

そして光や風をどう取り入れるかがそこにいる人が落ち着いた時を過ごすには大切だと思います。

光によって影が生まれる事で時間の移ろいを感じ、風景や緑、風によって季節を感じる。

そんな空間に身をおくと、ただなんとなく過ぎてく時間が意味ある豊かな時間として感じられると思います。

そんな景色を建物内部につくりたいと考えています。


意味あるかたちを

プランを考える時、出来るだけ素直に意味のある、意味を実感出来るデザインをするよう心掛けています。

その人が動きやすく使いやすく、心地いいプランはどんなものか。漠然とした部屋やスペースを作らず、本当に必要なものは?と考える事で無駄なものは削ぎ落とされ、意味のある実感のもてるプランが出来ると思います。

使い手が必要という思いが生まれるプランになれば、長く大切に使ってもらえると思っています。


バランス

建物を考える時、快適さや使いやすさは大事ですが同時に構造強度も重要で常に意識して考えます。いくらプランが面白くても強度上無理のあるものは出来ません。

かといって、構造強度に偏ると使いにくいプランになりがちです。使いやすさ、快適さ、構造や性能。なにかに偏り過ぎずそれらのバランスが大切だと思います。


距離をつくらない

住宅を考えるとき、家族の気配を感じられる距離のないプランを心掛けています。

こもった部屋は出来るだけ作らず、どこにいても様子がわかったり声が聞こえたり。

距離がないから関わりあいの場が増え、家族が話あったり時には衝突したり、そうして家族の絆がより深いものになっていく。家がそんな場所になればと思い考えています。

 


素材

出来るだけ自然素材や人に心地よい材料を使い建物をつくっています。

コストや施工手間を優先の新建材は、経年変化でみすぼらしくなりますし、味わいも少ないと思います。

木や塗りといった素材は古くなり汚れても風合いとして残り建物に愛着や存在感が生まれ、新築当初とはまた違った古くなったなりの良さが自然素材にはあると思います。


街並みに対して

街に建物が建つ以上建物は住まい手ものでもあり街のものでもあります。

その通りが豊かなものになるように外観を考えます。派手な装飾や形を避け、住宅であれば素直にその豊かな生活が滲みでるような外観は住まい手にも通る人もいいなと感じると思います。

そんな建物が増えていけば豊かな街並みになっていくと思います。